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 少林寺拳法の歴史 

  少林寺拳法とは1947年、香川県多度津町において、宗道臣によって創始された、
 中国各地の様々な拳技に自らの創意工夫を加え、整理・編纂した新しい拳技です。

 
   戦後日本の治安は酷く荒れ果てており、開祖は人財の育成を拳技を通して行おうと決意しました。

  老若男女問わず使える300種にも及ぶ拳技の理とともに、自らの経験を語り聞かせ、

  人々の「護身力」と「精神」と「健康」を共に養いました。

   空手や柔術は流派によって様々な教えがありますが、少林寺拳法は分派がありません。
  そのため、結束力が高いといわれています。

   5畳程の広さで始まった少林寺拳法は現在、世界32カ国に普及しており、

  4年に1度、国を越えて世界大会が行われています。

 少林寺拳法の特徴 

宗道臣(1911 - 1980)

日本で生まれ、幼いころから柔道や柔術、剣術を嗜む。

青年期に中国に渡り、さまざまな中国拳法を学ぶ。

帰国後自分が経験した中国拳法を基に、様々な武道や格闘技の要素を混ぜ再編し、香川県多度津町にて少林寺拳法を開く。

   少林寺拳法は一つ一つの技や教えをゆっくりと学び、覚えて、応用し、会得する必要があります。 

 

   少林寺拳法の技は防御から始まります。
  防御の体制が最も有効な状態であるという考えからです。

  それ故、有効な護身術して注目されており、警察でも採用されています。
  最近では女性の入門者が増えてるそうです。


   ”組手主体”という言葉があります。これは簡単に言うと二人一組で練習をするのが原則だと
  いうことです。動く相手と修練することで間合いや隙、当身の位置、体重移動なども
学べます。

  数を重ねることで速度や力加減も学び、更に協調性が生まれるということです。

   非力な人でも、力の効力をあげる為の様々な理法が用意されています。
  理法を積み重ねていくことでさらに大きな力につながります。

 少林寺拳法の技法 

   少林寺拳法にはおよそ300種というかなりの数の技が存在しますが、それを大きく分けると
  剛法、柔法、整法の三つに分けられます。以下に簡単な特徴を記します。

 

  ●剛法
   突き蹴り等打撃攻撃に対する守備反撃方法を「剛法」といいます。
  相手が突きや蹴りで攻撃をしてきた際に如何にして「受ける」「かわす」「反撃する」を
  行い、相手を制するかという技法になります。受け方もかわし方も反撃の仕方も
  多種多様であり、相手の攻撃によって組み合わせを変え、対応する必要があります。

 


  ●柔法
   腕や衣服を捕まれたり、様々な攻撃に対して抜きや投げ、もしくは関節を極める
  反撃方法を「柔法」といいます。掴んできた、もしくは攻撃してきた相手を
  如何にして 「無力化する」「崩す」「操作する」かが重要になり、多種多様な理法を
  要します。難しい技が多いのですがそれ故、形になったときは嬉しいものです。


  ●整法
   拳技の理法として少林寺拳法では関節の仕組みや急所(ツボ)などを効果的に
  利用しますが、それを蘇生や整調の技術として用いる整骨・整脈法の事を「整法」といいます。
  攻防で利用されるこの経脈(急所やツボ)は元々東洋医学で用いられていたものだそうです。
  痛みを伴った箇所で痛みを和らげるというのはなんとも不思議な感じです。

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